大方の予想とは裏腹に、機関投資家も大損する

重要ポイント 

  • 機関投資家が必ずしもアマチュアより良い成績を収めるわけではない
  • Galaxy Digitalが暗号資産取引で莫大な損失、WAX取引で96%に達する
  • Galaxy DigitalがPanteraのICOファンドへの投資で88%の損失

アマチュア投資家は、機関投資家が暗号市場を巧みに操り大金を勝ち取ると信じる傾向にある。これらのビッグプレーヤーも市場で完敗を喫することがあるとは、彼らは知る由もない。ほとんどが彼らのリミテッドパートナーのみに報告されるのだが、ある上場資金会社が機関投資家の成績について明らかにした。

Galaxy Digitalは、億万長者のビジネスマンで、元ゴールドマンサックスのパートナーであるマイク・ノボグラッツ(Michael Novogratz)氏により創設された。2018年にノボグラッツ氏は自らのデジタル資産ポートフォリオとGalaxy LPへの関連投資に貢献し、その時点での評価額は約3億2百万ドルだった。

会社の事業範囲は、デジタル資産取引、資産管理、プリンシパルインベストメント(自己資金投資)、アドバイザリーの4つの主要分野をカバーしている。同社の報告書を見ると、Galaxy Digitalは取引と投資のいずれにも優れていないようだ。2018年第2四半期、2019年第1四半期、2019年第2四半期を除き、同社の四半期決算は常に赤字である。

デジタル資産取引に関して、同社は2020年第1四半期に、3,820万ドルの実現損失のほとんどを穴埋めするために1,226 BTCを処分した。

出典: Galaxy Digital, Bybit Insight

USDCとUSDTでのドル連動ステーブルコインの保有は、2019年第4四半期の598万ドルから2020年第1四半期には1,280万ドルと倍増。この表は、シルバーゲートが発表した、3月中旬の相場下落に駆り立てられた2020年第1四半期の暗号投資家によるドル保有の増加と合致する。

出典: Galaxy Digital, Bybit Insight

出典: Galaxy Digital, Bybit Insight

投資分野では、Galaxyの投資部門は1,740万ドルをPanteraのICOファンドに注ぎ込み88%の損失を出し、一方Xapoの優先株へ約1,380万ドルを投資して70%値下がりした。また2019年にはWAXへ5,000万ドル出資し、96%の損失を生む羽目になった。

敗北の連続にも関わらず、同社はいくつかの好成績の投資も成し遂げている。例えば、BlockFiの優先株への約370万ドルの投資で283%の利益を生み、Cryptologyへの90万ドルの投資では902%の利益を上げ、NuCypherのプレICOへの50万ドルの投資により852%の利益を実現した。不運にも、これらの投資は規模がかなり小さかった。

出典: Galaxy Digital, Bybit Insight

Galaxy Digitalの資金投資の公正価値を比較すると、2020年第1四半期にBlockchain Capital IV Fundが18%下落し、Pantera Venture Fund IIが10.7%下落して、Pantera ICO Fundが6.2%下落したことが容易に分かる。2017年のICOバブルの間に上昇したPanteraのICOファンドは、2020年第1四半期末までにその価値が88%下落した。

Galaxy Digitalと同社が投資したほとんどの機関ファンドの実績は、アマチュア投資家の成績より優れてはいない。明るい面を挙げれば、暗号市場は、陰謀のセオリーが示唆するように大口の機関によってたやすく操作されることはないのだ。