米連邦準備銀行の追加支援策と原油減産

連邦準備銀行が、米国社債全体の40%を占め3兆ドルの規模を持つBBB格社債の買い入れを発表したことは、以前お伝えした通りだ。

BBB格社債の重要性を考慮しながらも、ジャンク格への格下げが起これば、連邦準備銀行はこれまでの金融施策ではそれらを買い取ることはできないことになっていた。その結果、連邦準備銀行は昨日、社債の買い入れを拡大し、2020年3月22日まで投資適格(BBB-、Baa3以上)だった社債であれば、その後に投機的格付けへ格下げされた「堕天使」でもBB-、Ba3以上は買い入れの対象とすることを発表した。貸し倒れに備え、米財務省が750億ドルの資金を注入して10%まで保証するが、これは連邦準備銀行が7,500億ドルまで社債を買い入れる可能性を意味する。注意が必要なのは、連邦準備銀行が3月23日に発表した社債買い入れの当初の規模が、200億ドルの貸し倒れが保証された2,000億ドルに留まっていたことだ。この措置は、社債のデフォルトとBBB格社債のスプレッド拡大に対する市場の不安をさらに沈めるである。

連邦準備銀行は、中小企業を支援するその他の措置も明らかにした。端的に言えば、連邦準備銀行は経済を支えるため、2.3兆ドルに上る新たな資金供給策を発表。重要なのは、これらの措置の中で連邦準備銀行が、中小企業を支援するためのメインストリート融資プログラムを表明したことだ。規模は最大6,000億ドルに上り、貸し倒れへの備えとして750億ドルのみ保証される。通常の事業資金融資と比べ、オールインの金利(無担保)がほぼ4.5~6%まで低減される。融資対象は、2019年度決算で従業員1万人以下または年間売上25億ドル未満の企業で、かなり幅広いものとなる。1件の融資金額の範囲は100万ドルから2,500万ドルで、EV/EBITDA倍率(企業価値の償却前営業利益に対する倍率)4倍を上限とした。連邦準備銀行が、融資債権の95%を買い取る。将来、一体どれほどの不良債権が発生するのだろうか?いずれにしても連邦準備銀行がこれをカバーし、より多くの貨幣が生み出されることを意味する。

結果として、連邦準備銀行のバランスシートは4月9日の時点で6.1兆ドルまで膨らみ、今後も拡大が続く。

またOPECプラスは、テレビ会議で減産について合意した。市場の期待を下回ったものの、短期間のグローバルな流動性の安定がより強化される。これまでの記事をお読みいただければ、さらなる流動性の支援がビットコインと暗号資産の世界全体を最終的に支えると、我々が一貫して信じていることをお分かりいただけるだろう。