ビットコインのボラティリティは6月にブレイクアウトを迎えるか?

重要ポイント

  • 市場に明確な方向の偏りがないことから、ビットコインの30日ボラティリティが、3ヶ月来の低水準に達した。
  • 6月26日に10億ドルを超えるビットコインのオプションがカットオフを迎え、ボラリティが回復する可能性がある。

今年の上半期も終わりが近づき、暗号資産界でもさまざまな面から根本的な変化への準備が進んでいる。

根本的な変化の一つは、ボラティリティ(価格変動の度合い)だ。ビットコインの30日実現ボラティリティは6月21日に55.7%まで低下し、3月6日以来の水準となった。

出典: Skew

他の資産との比較では、ビットコインのボラティリティは原油や新興国通貨を下回り、アメリカの不動産と肩を並べている。この低下は、ビットコインが5月11日に採掘報酬の半減期を迎えてから揉み合いを再開し、市場に明確な方向の偏りがないことに関係している可能性がある。

出典: Woobull

トレンドからの逸脱

下の時系列グラフは、ビットコインのボラティリティのこれまでの推移の全体像を示しており、広い視点から最近の変化を眺めるのに役立つ。

出典: MarketWatch

ビットコイン価格の変化と実現ボラティリティを重ねてみると、ビットコインは4,000ドルを下回る劇的な落ち込みから急速な回復を遂げ、安定した上昇のパターンを確立した。これとは逆に、30日実現日別標準偏差は、6月に入り段階的な下降傾向を示した。

出典: MarketWatch

価格の劇的な下落により、インプライド・ボラティリティも3月に局所的なピークに達して以来、着実な低下がみられた。日別のインプライド・ボラティリティは3月下旬の6%から現在の3.6%までほぼ半減し、これは6月に市場がやや停滞期に入ったことを示唆している。

出典: Skew

ブレイクアウトはすぐそこまで来ているか?

ビットコイン取引所クラーケン(Kraken)の最近の ボラティリティ・レポートによれば、ボラティリティ上昇の幅広い傾向があり、これは6月に入り暗号資産市場のトレンドが変化していることを示している。またクラーケンの報告では、6月は5月よりも変動が激しいことが知られていると述べている。この傾向は2015年から著しく、6月にはボラティリティのパーセンテージが一貫して上昇する。

出典: Kraken

価格が取引レンジの中をうろうろしていることから、現在の停滞からの脱却の見込みは、徐々に弱まっているように見える。

しかしながら月末が近づいており、ボラティリティは回復する可能性がある。迫りくるマウントゴックス(Mt.Gox)のXデーはさておき、6月26日に10億ドルを超えるBTCのオプションがカットオフ(権利行使の締め切り)を迎え、これはいずれにしてもBTC価格を左右し、必然的にボラリティの実質的な高まりを生み出す。

出典: Skew